サツマイモの効果

血圧を下げる効果への期待 

 仕事のストレスやお酒の飲みすぎなどは、血圧は急上昇しがち行為です。血圧を下げるためのβ遮断薬を服用するよりも、サツマイモを食することを試してみたほうがいいかもしれません。

英国の国民健康・栄養調査によれば、「サツマイモに多く含まれているカリウムは、血圧を大幅に下げ、ストレスの影響を和らげるのに十分な量に相当する」ということ。カリウムは血圧を低下させる効果が報告されているので、高血圧の予防に効果が期待できるというわけです。 


② むくみ解消が期待できるカリウム豊富

むくみの原因になるナトリウムを、身体の外に排出する働きをしてくれるのが「カリウム」です。

サツマイモのカリウム含有量は、100gあたり約470mgと言われています。これは精白米100gあたりカリウム含有量(約88mg)と比較すると、およそ5.4倍。この数値を見ると、むくみ対策の効果が具体的イメージできるかもしれません。

《100gあたりのカリウム含有量》

  • 生サツマイモ:約470mg
  • 焼きいも:約540mg
  • 蒸したサツマイモ:約490mg
  • 蒸し切干サツマイモ:約980mg


 ③ 繊維質・ヤラピンが豊富|老廃物の排出

 腸内をきれいにしてくれる食物繊維と、「ヤラピン(jalapin)」がサツマイモには含まれています。この「ヤラピン」とは、サツマイモを切ると断面から出る白い液体のことを指し、「それはサツマイモにしか含まれないもので、胃の粘膜を保護したり排便を促したりする効果がある」と言われています。特にサツマイモの皮には、この「ヤラピン」が豊富に含まれているとのこと。

循環器分野で信頼度の高い、米国オハイオ州にあるクリーブランドクリニックの研究によれば、「サツマイモは世界でも有数の食物繊維を含む食物であり、コレステロール値を下げながら健康的な減量に役立つ」という研究結果も報告されています。 

抗酸化作用βカロテンで、エイジングケアの期待

 βカロテンは体内でビタミンAに変換し、皮膚や粘膜を丈夫にしたり、視力の維持、がんの予防への期待、免疫力の強化など、健康を保つために重要な働きをする栄養素です。
アメリカ国立衛生研究所の研究でサツマイモには、エイジングクリームの有効成分でもあるビタミンAの推奨摂取量が、豊富に含まれていることが報告されています。 

⑤ 免疫力を上げるサツマイモ|ビタミン豊富

 サツマイモには1日あたりの推奨量の「774%のビタミンA」と、「53%ビタミンC」が含まれています。ビタミンCは熱に弱く加熱すると半分以上も損失しますが、サツマイモはでんぷんにより守られるため、加熱しても損失は少ないでしょう。そして、しっかりビタミンCを摂ることが可能となります 

食欲を安定させて間食を制御する

米国オレゴン州立大学の研究によると、サツマイモ100gに含まれるマグネシウムは約24mgと豊富に含まれているため、炭水化物を代謝して食欲を安定させることでダイエットに役立つそうです。

とは言え、やっぱり間食(お菓子)が多い習慣は控えるべきです。 

⑦  癌(がん)リスクを下げる効果が期待  

サツマイモは、がんになる確率をかなり下げてくれるという研究結果もあります。ハーバード大学の公衆衛生大学院の研究によれば、βカロテンを多く含む食事は前立腺癌のリスクを最大で40%低減させたという結果を導いた研究もあります。

さらにサツマイモに含まれるビタミンCによって、がんの発生原因の1つである活性酸素の発生を抑制する、そんな効果も期待できるということ。 


⑧ 安眠効果

 眠くてソファーからベッドに移動して横になっても、なかなか眠れないという夜は不快なものです。羊の数を数えても、はたまた、カナダのリュック・ボードワン博士が開発した「認知シャッフル睡眠法」を実践しても、何の意味もなかったこともあったことでしょう。

そこでサツマイモの登場です。そこには、「快眠に良い」とされている栄養素ビタミンC、トリプトファン、カリウム、マグネシウムなどなど、サツマイモに多めに含まれています。なので効率的に摂取ができれば、快眠がかなう日々も近いでしょう。